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ハートの形のさつま揚げが生まれた話 3

鹿児島の社労士|助成金、業務改善、年金アドバイザの原田です。

ハートのさつま揚げ誕生話の最終話です。

前回の話で、
ハートのさつま揚げを作ってみると言う事になりました。

でもきれいなハート型って作れるかな?
という事で、乾燥させると固まる粘土細工で
型を作ってみました。

私の手作りの粘土細工は、私の技術的な問題があり、
出来が非常に悪かったので
いびつで不恰好な粘土の型ができました。

それで薩摩揚の型をとったら・・・
見事にいびつで不恰好なハートの形が
型の通りにできました。


うーん、これは全く商品にならないけど、
ちゃんときれいな型を作れば
いいのができるかもね。
と、ちょっと手ごたえ有り。

同様の商品が知る限り存在しないので
1個150円~200円ぐらいで売れないかな?
ということで、単価に相応しいボリュームで大きさを決定。
でもあんまり大きいとかわいくないしから程ほどに。

ここで製造する際に、木型で作るか、機械用の型で作るかの
問題が出てきました。

木型で作れば型は安くできます。
期間集中生産なので、ちょっと大変です。
木型で作れる人はそう多くなかった上に
ロス率も少し高いです。

機械用の型で作れば型は高くなります。
効率もよく、ロス率も低いです。
しかし売上も見込めないのに挑戦すべきか?

そこで、一部の方に私の手作りの変な形のさつま揚げを見せて
調査してみました。

調査の結果は、概ね
『200円はちょっと高いけど、
 もう少し安かったら買いたい。』
という内容。

そして本格的な商品規格を組み立てます。

引出物市場を見てみると、当時の引出物のトレンドは
雑貨と食品と合わせて1500円~2000円ぐらいが
相場になっていました。

そこで細工蒲鉾の詰め合わせも、
最も安い1000円しか売れない状況でしたが、
お菓子相場を見ても、1000円が引出物の食品の相場らしい。
雑貨と両方購買するには、そこに多少の価格訴求があると
効果が高くなるのではないか?

ということで、価格を800円に決定。
価格の後で内容量を検討。

4枚から6枚入が良さそう。
4枚入りでは1枚200円の指摘通り、
高く見えてしまいます。
6枚入れるとボリューム感もあります。

しかしここで、引出物に偶数はダメでしょ。
(2で割り切れる=別れる)
との指摘が有りました(うちの家内から)。

ボリュームより縁起が重要ということで5枚入りに決定。
1枚160円だからリサーチからしても相当です。

ここで気付くと思いますが、
バレンタインさつま揚げの商品規格内容は、
全て引出物市場のターゲットだけを考えて
進行していたのです。
バレンタインがメインだったらバラ売りの個包装を
中心に考えていたと思います。
(後にバラ売の個包装は、披露宴で1枚づつ一人一人に配りたい
 というお客様の要望から開発→商品化)

そして1年で1週間しか売れないバレンタインでは
購入できない機械用の型を、
引出物を中心にした商品で構成することで、
購入し、型だし様式は決定。

つまり機械屋さんが、『この型で作ってますよ』
って同業者に宣伝しても、それを購入すれば、
引出物市場を独占している当社以外は採算が取れないから
後発参入もしにくい環境になると考えました。

そしてパッケージ・商品名(これは当時プロに考えてもらった)
包装形態、製造仕様を決定しました。
それにかかった時間が、ほぼ1年半。
型作って製品化まで時間もかかったので、
職人さんに「この型使わないから捨てていいですか」
なんてショックなこと言われたりしました。

そうして業界初の新商品が誕生しました。

発売はバレンタイン1週間前から期間限定。
同時に披露宴用は既存のパンフレットに挟んで使える
1枚タイプのリーフレットを作成し広報開始。
(披露宴は受注生産の予約注文なのでやりやすい)


珍しい事も手伝って、多くのTVとか雑誌に無料で掲載してもらいました。

披露宴向けも思ったより好調な感じでした。

ある品評会に出品した時に、同業の方が見に来て
その商品を見た時に、
『そこまでやってるんだ。うちではとても無理だよ。』
と言われたのが印象的でした。


そして同業者が追随して商品を出して来たのはその2年後。

いろいろ考え抜けば、面白いものが見えてくると感じた瞬間でしたね。
単なる食品の新商品開発ですが、マーチャンダイジングやら
イノベーションやらの考え方が無かったら
なかなかきちんとしたスタートをできなかったと実感してます。
でもちゃんとやると時間かかりますね。
短期集中で一気にやった方が良かったかもしれません。
今考えれば、そこが反省点かな。


(おまけ)
実はこの後も商品戦略であと2品出す予定だったのですが、
資金繰りに一生懸命で、商品企画を進めなくなりました。

ネタとしてはもったいないなぁ。
でもチャレンジスピリッツのあるメーカーさんにだったら
こっそり教えてあげます。

↓ この『いいね』もお願いします(^o^)
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テーマ:マーケティング - ジャンル:ビジネス

  1. 2012/09/13(木) 10:02:55|
  2. ハートのさつま揚げ
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